解約完了を待たずに、次の契約を締結できるようにする

賃貸管理システム
社長ブログ

こんにちは、代表のマチダです。

私たちは『退去後に、敷金と原状回復費などを相殺し、解約清算金が支払われて、初めて、解約業務が完了する』という理解をしていました。それが、そのままシステムに反映されていて、解約が完了するまで、次の契約が入力できない仕様になっていました。

先日、その仕様だと困る場合があることを、お客様から教えていただきました。

例えば春の転居シーズンなどは、退去して、クリーニングが入って、すぐに次の入居者が住み始めることもあり、解約清算の完了よりも、次の契約の締結が先に始まるそうです。いわれてみれば、その通りですよね。賃貸業界の方からすれば、そんなことも知らないのかと言われてしまいそうですね。

でも、システム屋の立場からすると、一つの部屋に、解約が完了していない契約と、次の賃貸契約の2つが共存できるように作るというのは、なかなか特殊な要件であるといえます。バグのもと、また、操作ミスを誘発しかねない、危険な仕様とも感じられたりするのです。

だから『使う人』に教わることがかかせません。こうやって、都度、教えていただかないと、現場で実際に使えるシステムには、なかなかならないのです。

早速、システムの仕様を変更しました。おかげさまで、また、一歩、使いやすい賃貸管理システムとして前進できたと思います。

こうやって、少しずつ、お客様に育てていただけるのは、本当に有難いですね。こういう生きたノウハウは、ネットで調べてもわからないですし、私たちに期待していただければこそ、教えていただけることだと感謝しています。