最新技術だけが、最善とは限らない

賃貸管理システム
社長ブログ

こんにちは、代表のマチダです。

いよいよGWですね。こういう会社が止まってくれる時間を『精神と時の部屋』と個人的に称しています。日頃は、社長業がありますので、なかなかゾーンに入ることができませんが、この期間は、技術的な懸念事項と徹底的に向き合うことができます。

さて、この麗しき連休の前に、社内のベテラン・プログラマーと技術の棚卸をしました。

外の空気をいれる、ガラパゴスにならないようにする、ということで、自社のデータ技術を封印して、マイクロソフト社の最新のデータ技術(EntityFrameworkCore)にチャレンジしてきました。あんなことも、こんなことも、こんなに簡単に実現できるんだと、結果は上々でした。しかし、中小企業向け業務システムに特化した、高速化技術への応用過程で超えられれない壁が出てきてしまいました。結局、ガラパゴスにならないようにと封印したイニシエの自社技術を復活させ、それを応用することで、なんとか壁を越えられました。

マイクロソフト社の最新技術と、イニシエの自社技術。
それぞれの長所と短所はなんなのか。
今後のSimpleUp開発には、どの技術をベースとしていくのか。

自社技術のメンテナンスコストや、新入社員エンジニアにとっての将来性、また、これからマイクロソフト社が投下するであろう技術投資の方向性など、検討事項は多岐にわたります。そして、忘れてならないのは『中小企業にとって使いやすい業務システムを作るためには、何が最善なのか』ということです。

技術談義は楽しいのですが、これだけの手法や流儀が溢れるなかで、いろいろな選択肢に保険をかけるような余力もありませんので、自分たちのセンスを信じて、決断していくことになります。

・・・なんて書くとカッコイイですが、その決断が100%正しくはないから、こうやって棚卸するんですよね。また、経営サイドからみれば、期待してくださるお客様あればこそ、このトライ・アンド・エラーの繰り返しが許されているという側面が強く、タスクに追われるあまりに、育てていただいているという『本質』を忘れてはいけないなとも感じています。